シーサー専門店のシーサーズ!カワタケテッペイ's ギャラリーです
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インタビュー

seesaaARTist カワタケ テッペイ氏




漆喰シーサーは、ムチゼーク(もち大工=漆喰職人)が屋根瓦を葺き終えた後、魔除けなどの目的で、余った瓦片と漆喰で短時間のうちに仕上げるもので、いわ ば職人の工芸品だった。近年においては、数多くの漆喰シーサー作家が登場し、さまざまな漆喰シーサーがつくられるようになっている。
その中でも、独自の世界観を展開し、個性的な漆喰シーサーを製作するカワタケ テッペイ氏にお話を伺ってきた。


-----漆喰シーサー」を作ろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

テッペイ  幼いころから粘土やプラモデルといった造形が好きだったので、シーサーをツクルまでにもいろいろとツクっていたのですが、仕事の関係でお客さんに漆喰シーサーについて教えてもらうことがあり、それで漆喰シーサーの存在を知ったのがきっかけですね。


-----本業は、タタミの職人さんということですが。


テッペイ  家業がタタミ店で、タタミを通じていろんな商品を取り扱っています。畳、カーテン、インテリア用品など主に内装関係ですね。お客様からの要望 で家具やオリジナルの商品をつくったり、色々と探したり手配したりする機会も多いですね。ある意味何でも屋的な部分もありますね。(笑)


-----漆喰シーサーも本業であるタタミ店のお客様に教えてもらったということですか。


テッペイ そうなんです、お客さんに漆喰シーサーを探して欲しいと頼まれたんです。その時は、「シーサーなんて壷屋(那覇市の焼き物の名産地)に行けば、いっぱいあるでしょ?」と言ったんですが、お客さんは、「おまえはわかってないなー」と(笑)
「焼き物のシーサーはいくらでも手に入るけど、『漆喰シーサー』は、元々は屋根左官の職人さんが家を作った記念に、余った瓦と漆喰で守り神として、プレゼントの形で造ってあげるものだから、売り物じゃないわけさ。 だから見つけ方がわからん」と(笑) 


-----漆喰シーサーは売ってないんですか?


テッペイ 本来は売り物ではなかったようですね、今は作家さんが結構いるので普通に売られています。
後日、そのお客様が自分で探したものを 「やっと見つけたよ!これが漆喰シーサーだ!」って見せてもらったんですが、「こ、これか~!?」って(笑)「俺 だったらもっとカッコいいものツクレるんじゃないか?」って根拠なんて無いんですが(笑) それまでは『漆喰シーサー』って知らなかったけど、見るたびに 「アレね!」って意識するようになったわけです。



-----それで漆喰シーサーを作ってしまったと(笑)


テッペイ うん。でも、ツクリ方なんてまったくわからなかったから、とりあえず瓦と漆喰で思うようにやったみたんです。粘土は結構得意だったので、漆喰も その要領で、瓦をモザイクのように漆喰でくっつけてツクってました。しかも今みたいにアトリエも無かったから、冬の寒い日に、仕事終って夜中にベランダで ガタガタ震えながら造ってた。(笑)確かひと冬かけて完成させ、そして力つきた(笑) 春になって暖かくなった頃に残った漆喰でまた新しいシーサーをツ クった(笑)


【カワタケ テッペイ氏 初作品】


-----冬の夜中にベランダで!!(笑)情熱ですね~~手造り感がまたいいですね。
ところで個展もされたそうですが、それはまたどういう経緯で??

テッペイ 妻の友人のカフェに展示させてもらっていたんですが「Cafe100Next」でシーサーが紹介されて、それからシーサーのグループ展に誘われ て、それからギャラリーラファイエットのオーナーに個展やってみませんか?と誘われて、じゃ~やります!みたいな感じで(笑)
実は、その時点で個展を開くだけの数、シーサーがなかったので、死ぬ気でツクリましたね。
満足するまでつくり込む、同じものはつくらないスタイルなので数が無かったんです。シーサーを仕事にしてしまうことで、自分にとってシーサーをツクル上で 大切な部分が失われてしまった経験が何度かあったので、コレは仕事ではなくライフワークだなと、そんな理由もあって全然数が足りなかった。個展の開催の朝 までシーサーツクってましたから(汗)


-----なるほど~。偶然と人の縁、そして物造りへの好奇心がここまで導いたんですねー。誰に習ったわけでもなく、完全オリジナル。だからテッペイさんのシーサーは自由で遊び心溢れてて見ていてワクワクしちゃうんですね~! 僕は完全にテッペイさんのシーサーの虜なんで(笑)これからも新作期待してますよ~  今日はどうもありがとうございました!


テッペイ 頑張ります。こちらこそありがとうございました。



-----「シーサーツクリはあくまでライフワークで仕事ではない、それが自分とシーサーのちょうど良い距離」、とするマイペースな印象のカワタケテッペイ氏。 しかし、シーサーに対する情熱は、その作品からヒシヒシと伝わってくる。仕事ではなくライフワークとすることにより、打算的な妥協や制約から解き放たれていると語る。その言葉からも、単なる商品ではなくアート作品であるということを再認識した。



聞き手:新里玲王奈(シーサーズ店長)






カワタケ テッペイ:seesaaARTist
1974年沖縄生まれ。2000年から独学で漆喰シーサーをツクリはじめる、以後カフェやグループ展で展示、2006年に第一回個展「カワタケ テッペイ展」を那覇新都心で開催、翌年、元麻布ギャラリー、ギャラリーラファイエットでの個展、2008年にはARTPLEX2008に出展高い評価を受 ける。また、アースキャラバン2008のワークショップ講師にも起用された。ミュージシャン、陶芸家など多ジャンルのアーティストと交流し、さまざまな活 動を展開中。



新里玲王奈:シーサー専門店シーサーズ店長
首里出身。カリフォルニア、ハワイと長期海外留学の経験から沖縄の魅力を再認識。沖縄のために何が出来るか常に模索中。沖縄に熱い情熱を燃やす。